脂肪の分解を助けるフォルスコリとは
フォルスコリとは、インドやネパールに自生するシソ科のハーブになります。

インドやネパールではフォルスコリの根の部分をピクルスにして食べているそうです。
フォルスコリは脂肪の分解を助ける作用があるのでよくサプリメントになっていますが、フォルスコリが体にどのように作用して脂肪の分解を助けるかを説明します。
体脂肪が分解される際の流れ

運動などの刺激が入ると交感神経が高まり、カテコールアミン(アドレナリン・ノルアドレナリン)という物質が分泌されます。
このカテコールアミンが脂肪細胞にあるβ3受容体に刺激を与えて、酵素の一種であるアデニル酸シクラーゼが活性化されます。
そのアデニル酸シクラーゼがサイクリックAMPを合成し、リパーゼが活性化することで脂肪が脂肪酸へと変換されます。
しかし、日本人は脂肪を分解する出発点ともいえるβ3受容体が弱く、せっかく運動してカテコールアミンを分泌させてもβ3受容体が応答しにくいという人が39%にのぼるとの報告があります。
つまり、同じだけ運動しても速やかに脂肪が分解される人とそうでない人が存在するということです。
フォルスコリは、β3受容体を介さずにアデニル酸シクラーゼと結合して活性化させることが分かっています。
このため、運動による刺激がなくても脂肪を脂肪酸に変換させることができます。

カロリー収支を整えても栄養素を考えて食事を摂ってもヤセない!という方は、フォルスコリのサプリメントを飲んでみても良いかもしれません(あくまで補助的な役割として考えて下さいね)。
注意点
フォルスコリを含んだサプリメントを使用し、嘔吐や下痢、軟便などの症状が起きたとの報告もあります。
また、降圧薬を飲んでいる方が併せて摂取すると血圧が下がりすぎてしまうことがあるので注意が必要です。
少しでも体調の変化を感じた人は服用を中止して下さい。